釣藤鈎とは、アカネ科の植物であるカヌキカズラのとげを乾燥させた平肝熄風薬に分類される生薬です。中国を産地とし、インドール経アルカロイドを主成分としています。カヌキカズラの枝が曲がった針金に似ている為、釣藤鈎という名前がついたようです。

【中医学的に見る釣藤鈎】

肝・心包経を帰経とし、味を甘、性を微寒とする生薬です。熄風作用により、痙攣を止める作用を持ちます。また、肝に熱がある為に生じる高血圧に伴う頭痛、頭重、めまいに対しても降圧作用とあわせてそれらの随伴症状を改善する働きがあります。
煎じ薬として使用する際は、あまり長く火にかけないようにして下さい。

 

【釣藤鈎が使用される主な漢方薬】

釣藤散(チョウトウサン)
:中年以降の慢性的に継続している頭痛(特に朝や休息時に現れる頭痛)に用いられます。また、高血圧の改善にも使用されます。釣藤鈎はこの漢方薬において、平肝熄風作用によって痙攣を止める効果を発揮しています。
七物降下湯(シチモツコウカトウ)
:虚弱体質の方の高血圧及びそれに随伴する症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重感など)に用いられます。釣藤鈎はこの漢方薬において、平肝熄風作用によって痙攣を止める効果を発揮しています。

 

抑肝散(ヨクカンサン)
:虚弱体質の方のイライラ感や不眠に使用されます。釣藤鈎が主薬となっている漢方薬であり、本薬においては平肝熄風作用によって痙攣を止める効果を発揮しています。

 

抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)
:虚弱体質の方のイライラ感や不眠、うつ症状に使用されます。釣藤鈎はこの漢方薬において、平肝熄風作用によって痙攣を止める効果を発揮しています。

 

【西洋医学的に見る釣藤鈎】

釣藤鈎は、末梢における微細血管の血流を改善するということが報告されている。また、アルツハイマーに対する有益な効果も報告され始めており、今後の研究が期待されています。