1. 麻黄湯附子細辛湯の特徴

虚弱体質の人や高齢者の方で、病後の風邪に使われる漢方薬です。頭痛や、寒気、顔色が悪い、食欲がない、全身がだるくて横になっている方が楽、鼻水がでる場合に特に使用されます。咳や、気管支炎、気管支喘息にも用いられます。

 

中国・漢代の漢方の「傷寒論(ショウカンロン)」に記されています。

 

次のような人に有効です。

・虚弱体質
・頭痛、悪寒、微熱がある
・鼻水、水っぽい痰がでる
・咳嗽

  1. 麻黄湯附子細辛湯の作用

麻黄(マオウ)は気管支を拡張させ、咳を鎮める作用や熱や痛みを抑える作用があります、さらに体を温める作用もあります。

 

細辛(サイシン)は体をあたため、発汗する作用があります。

 

附子(ブシ)は体をあたため、気を巡らせ、痛みを止める作用があります。

 

臨床試験では、アレルギー性鼻炎の鼻づまりの症状が改善したという報告があります。

 

 

  1. 麻黄湯附子細辛湯の成分

麻黄湯附子細辛湯は、3種類の生薬からなります。

 

・麻黄(マオウ):マオウ科のシナマオウの茎を乾燥させたもの。薬効は、発汗・鎮咳作用、気管支のけいれんを抑制する作用があります。交感神経系を興奮させる作用があるため、高齢者や心臓病、高血圧の人は注意が必要です。

・細辛(サイシン):ウマノスズクサ科ウスバサイシンの根茎を乾燥させたもの。薬効は、体をあたため、痰を除去したり、痛みを抑える作用があります。

・附子末(ブシマツ):キンポウゲ科トリカブトの根を加熱処理したもの。薬効は、体をあたため、痛みを止める作用があります。

 

 

  1. 麻黄湯附子細辛湯の副作用

麻黄が含まれていますので、不眠、頻脈、動悸、血圧上昇などの副作用が起こる可能性があります。高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある人は慎重に用いる必要があります。エフェドリン類含有製剤、甲状腺製剤(チラーヂン)、カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン)、テオフィリン(テオドール)を服用している人で麻黄湯を服用する際は注意してください。

 

附子(主な成分はアコニチン、メサコニチン)は、過量投与で中毒症状(吐き気、動悸、冷や汗、不整脈、血圧低下)が出る可能性があります。小児は中毒がおこりやすいため、原則として使用しません。

 

 

  1. 麻黄湯附子細辛湯の服用方法

ツムラ麻黄湯附子細辛湯エキス顆粒によると、通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。年齢、体重、症状により適宜増減してください

 

 

参考文献

・NHKきょうの健康 漢方薬事典(主婦と生活社)
・今日から使える漢方薬のてびき(講談社)
・漢方薬の服薬指導(南山堂)
・治りにくい病気の漢方治療(創元社)
・漢方薬の選び方・使い方(土屋書店)
・漢方相談ガイド(南山堂)