1. 三黄瀉心湯の特徴

体力のある人で、のぼせやすく、便秘がち、みぞおちにつかえ感があり、高血圧、精神不安、鼻出血、便秘、肩こりに用いられる漢方薬です。頓服薬としても用いられます。

 

三黄瀉心湯は「黄」の字がつく三種類の黄色の生薬で構成されており、心熱を冷ますことから名づけられました。

 

三黄瀉心湯は大柴胡湯(ダイサイコトウ)と併用して、高血圧や肥満などによるのぼせや便秘の治療に用いられます。

 

中国・漢時代の「金匱要略(キンキヨウリャク)」に記されています。

 

次のような人に有効です。

・体力がある
・顔面紅潮、のぼせがある
・便秘
・鼻出血
・高血圧

 

 

  1. 三黄瀉心湯の作用

黄連(オウレン)、黄芩(オウゴン)は熱を冷ます作用があります。

 

大黄(ダイオウ)は熱をさまし、便を下し、血行を改善する作用があります。黄連と黄芩の生薬と合わさり、炎症や充血を抑え、心窩部のつまった感じを取る作用があります。

 

 

  1. 三黄瀉心湯の成分

三黄瀉心湯は、下記の3種類の生薬からなります。

 

・黄芩(オウゴン) :シソ科コガネバナの根を乾燥させたもの。薬効は、熱を除き、イライラや炎症を抑える作用があります。

・黄連(オウレン) :キンポウゲ科オウレンの根茎を乾燥させたもの。
薬効は、熱を除き、イライラや炎症を抑える作用があります。

・大黄(ダイオウ):タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。

 

 

  1. 三黄瀉心湯の副作用

配合生薬の大黄(主な成分はセンノサイド)は、過量投与で腹痛、下痢、胃腸障害が起こる場合があります。さらに、子宮収縮作用、下腹部の充血作用があるので、下痢傾向の人や、妊娠している人には適しません。

 

 

  1. 三黄瀉心湯の服用方法

ツムラ三黄瀉心湯エキス顆粒によると、通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。年齢、体重、症状により適宜増減してください。
基本的に漢方エキス製剤は、お湯に溶かしてから服用すると良い効果が期待されます。

三黄瀉心湯は「清熱剤」ですので、お湯に溶かしたあと、冷やして服用するとより効果的です。

 

 

参考文献

・漢方薬の選び方・使い方(土屋書店)
・治りにくい病気の漢方治療(創元社)
・漢方相談ガイド(南山堂)
・NHKきょうの健康 漢方薬事典(主婦と生活社)
・今日から使える漢方薬のてびき(講談社)