1. 小柴胡湯加桔梗石膏の特徴

扁桃炎、扁桃周囲炎などによるのどの腫れや、痛みに用いられる漢方薬です。

口が苦い、食欲不振、悪心、発熱などの症状に加えて、主に咽喉が腫れて痛む場合に使用されます。

 

 

次のような人に有効です。

・口が渇く
・食欲不振
・皮膚粘膜の炎症(耳鼻、咽頭、気管)がある
・胸脇苦満症状がある

 

 

  1. 小柴胡湯加桔梗石膏の作用

小柴胡湯に桔梗(キキョウ)と石膏(セッコウ)を加えたもので、熱をさまし、喉の症状を改善する作用がさらに強化された処方です。

 

 

  1. 小柴胡湯加桔梗石膏の成分

小柴胡湯加桔梗石膏は、下記の9種類の生薬からなります。

 

・石膏(セッコウ):硫酸カルシウム。薬効は、熱を除き、体液の産生を促進する作用があります。

・柴胡(サイコ):セリ科ミシマサイコの根を乾燥させたもの。薬効は、炎症を抑え、ストレスを軽減する作用があります。

・半夏(ハンゲ):サトイモ科カラスビシャクの塊茎を乾燥させたもの。薬効は、咳や痰を鎮め、吐き気を抑える作用があります。

・黄芩(オウゴン):シソ科コガネバナの根を乾燥させたもの。薬効は、熱を除き、イライラや炎症を抑える作用があります。

・桔梗(キキョウ):キキョウ科キキョウの根を乾燥させたもの。薬効は、痰を鎮めて咳を止め、膿を出す作用があります。

・人参(ニンジン):ウコギ科オタネニンジンの根を乾燥させたもの。薬効は、免疫機能を賦活し、体力を増進する作用があります。

・大棗(タイソウ):クロウメモドキ科ナツメの果実。薬効は、消化を補い、精神を安定化させる作用があります。

・甘草(カンゾウ):マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用、のどの痛みを止める作用があります。

・生姜(ショウキョウ):ショウガ科ショウガの根茎を乾燥させたもの。薬効は、腹部を温め、発汗させ、嘔気を抑える作用があります。

 

 

  1. 小柴胡湯加桔梗石膏の副作用

配合生薬の甘草(主な成分はグリチルリチン酸)の大量服用により、むくみが出たり、血圧が上る「偽性アルドステロン症」と呼ばれる症状がでる可能性があります。甘草が含まれている他の漢方薬や、グリチルリチン酸を長期で服用する際は注意が必要です。

 

 

  1. 小柴胡湯加桔梗石膏の服用方法

ツムラ小柴胡湯加桔梗石膏エキス顆粒によると、通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。年齢、体重、症状により適宜増減してください。
基本的に漢方エキス製剤は、お湯に溶かしてから服用すると良い効果が期待されます。

小柴胡湯加桔梗石膏は「清熱剤」ですので、お湯に溶かしたあと、冷やして服用するとより効果的です。

 

参考文献

・NHKきょうの健康 漢方薬事典(主婦と生活社)
・今日から使える漢方薬のてびき(講談社)
・治りにくい病気の漢方治療(創元社)
・漢方薬の選び方・使い方(土屋書店)
・漢方相談ガイド(南山堂)