1. 四物湯の特徴

血液循環をよくして、体をあたためる作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。

 

「血(ケツ)」が不足した「血虚」に対する基本的な漢方薬とされ、多くの漢方薬のもとになっています。

 

婦人病の聖薬と言われ、女性に用いられることが多く、貧血、産後・流産後の回復、月経不順、皮膚の乾燥、しみに効果があります。

 

ただし、四物湯は単独では胃腸障害が起こる可能性があるため、他の生薬とあわせた合方として用いられることが多いです。

 

四物湯と組み合わせる漢方の例と効能

・温清飲(ウンセイイン):四物湯に黄連解毒湯を合わせたもの(皮膚のつやが悪くのぼせる人)

・八珍湯(ハッチントウ):四物湯に四君子湯を合わせたもの(胃腸虚弱で元気がなく貧血で皮膚が乾燥する人)

・連珠飲(レンジュイン):四物湯に苓桂朮甘湯を合わせたもの(貧血で動悸、めまいがある人)

・十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ):四物湯に四君子湯と桂枝、黄耆を加えたもの(気力体力が衰え、貧血、皮膚乾燥、胃腸が虚弱、ガンなど)

・猪苓湯合四物湯(チョレイトウゴウシモツトウ):四物湯に猪苓湯を合わせたもの(排尿痛の症状もある人)

 

中国・宋時代の「和剤局方(ワザイキョクホウ)」に記されています。

 

 

次のような人に有効です。

・体力が低下している人
・皮膚が乾燥してカサカサしている
・肌のツヤが悪い
・手足の冷えがある
・月経障害がある

 

 

  1. 四物湯の作用

当帰(トウキ)、地黄(ジオウ)、川芎(センキュウ)芍薬(シャクヤク)は、血を補い、血行を改善します。

 

 

  1. 四物湯の成分

四物湯は、4種類の生薬からなります。

 

・当帰(トウキ):セリ科トウキの根を乾燥させたもの。

薬効は、血を補い、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。

・川芎(センキュウ):セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。

薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。

・芍薬(シャクヤク):ボタン科シャクヤクの根を乾燥させたもの。

薬効は、熱を除き、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。

・地黄(ジオウ):ゴマノハグサ科アカヤジオウの根を乾燥させたもの。

薬効は、熱を除き、血液循環をよくする作用があります。

 

 

  1. 四物湯の副作用

配合生薬の地黄により、胃腸が虚弱な人が用いると、食欲不振、下痢などの胃腸障害が起こることがあります。

 

 

 

  1. 四物湯の服用方法

 

ツムラ四物湯エキス顆粒によると、通常、成人1日7.5 gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。年齢、体重、症状により適宜増減してください

 

基本的に漢方エキス製剤は、お湯に溶かしてから服用すると良い効果が期待されます。