このページでは、漢方薬の体験談を掲載しています。

・困っていた症状
・使用した漢方薬
・年齢・性別
・飲み始めたきっかけ
・病院の探し方
・実際にかかった費用
・続けた期間
・飲み方の工夫

などの質問に、体験者さんが教えてくださった体験談になります。

↓↓以下が体験談になります↓↓

私が困っていた症状・病気、使用した漢方薬

55歳,女性,主婦です。初期がんのあった胃の全摘,胃を全摘すると必ず将来的に胆のうにトラブルを起こし,再手術は癒着などのため困難を極めるという理由で胆のうも同時に全摘。良性か悪性か各種画像検査・肝生検をしてもわからない腫瘍のあった肝臓の一部摘出(卵大。生検の結果良性と判明)と転移の可能性をなくすために食道の部分摘出をしました。大手術でした。

 

外科的には経過は良好で,内部・外部の縫合不全もなし。がんは初期だったので,五年生存率は90%。その後の抗ガン治療や投薬も一切なく,がんそのものの除去は主治医の素晴らしいスキルのおかげで大成功でした。
しかし,各種消化器がないことによる摂食障害,ダンピング症候群,栄養不良,傷による痛みのダメージ,仕事や健康的な生活を失ったことによる気分の落ち込み,家族以外には会えないほどの体力・気力の減退。著しく日常生活が困難で,術後初めての猛暑を乗り切れず,一日の大半をソファに横になっている状態で過ごしていました。

 

 

ドリンク剤やゼリー剤でビタミン,カルシウム,鉄分などは補給していたので,術後健診での血液検査はどの項目も良好でした。外科の主治医に体調不良を訴えても,慣れるしかない,栄養補助食品などで補うようにとの指導しか得られませんでした。ドリンク剤などの人工的で体に無理をさせて動かすようなものをとり続けることに不安と抵抗があり,漢方薬をだしてくれる内科医を尋ねました。
処方されたのはクラシエの補中益気湯(ほちゅうえっきとう)T-21でした。飲んだその日から,日に日に元気になっていきました。

 

参考:補中益気湯の効果・効能・副作用について

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を使用するまで

話には聞いていたものの,外科開腹手術の後の痛みと体力減退はすさまじく,退院後サプリや栄養ジュース,ドリンクやゼリー剤で最低限の栄養素は確保していたものの,少し動いただけで,すぐソファに倒れこむ始末でした。

 

 

傷が40cmもあったので,買い物に行くにも財布さえ持てず,お札数枚をビニール袋に入れていく有様でした。主婦は家事そのものがリハビリになるというので,朝夕の夫の食事作り,洗濯,コロコロテープで掃除など,必要最低限のことだけして,あとは横になっていました。

 

 

口から摂取できるものは,消化の良いものから初めて,1年かけて徐々に慣らしていくので,安全に食べられる食材も限られていました。退院後一か月で5,6キロ体重は減り,日に日に骨と皮だけに。おかゆや流動食などでよいかというと,そういわけでもなく,とにかくどんなに注意して少しずつ食べても苦しいばかりでした。ダンピング症候群による下痢もすさまじく,苦労して取った食事もすべて出てしまうの繰り返しでした。
手術は秋。退院後すぐに寒い冬でしたが,家の中で温かく養生していればよかったので,それでも何とかこの体になれるように細々努力していました。そして術後11か月,食べられる食材もだいぶ増えてきたころ,初めての夏を迎えました。体重はすでに17kg減少。骨と皮だけのような38kg。

garigari

 

最近は年々猛暑で,クーラーを入れてもひどい暑さです。健康な人でさえ夏バテする時節に,やっと少し元気になってきたところに,夏バテ。水分やミネラルをとるようにしても,80代のご老人くらいの体力しかなかったので,息苦しくなるほど体力を奪われ,また1日中ほぼ寝込んで過ごす毎日に逆戻りしてしまいました。「このままもうだめかもしれない。がんはとったけど,もう生きていられない・・・」とおもうほどの落ち込みようで,7月8月を過ごしました。
ネットで検索すると,術後や病後に「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」という漢方がよく出てきましたが,自分で買って飲むかどうか決めかねていました。水といえども口に入れる者には細心の注意をしていたので,とりあえず漢方薬中心の内科医に相談しました。

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を処方され,「弱っているとはいえ,最悪の状態より少しましなのかな,自分の状態は・・・」と思いました。初診の日はブドウ糖・ビタミン点滴をゆっくりしてもらい,楽になりました。その後も,2回ほどブドウ糖とビタミンを点滴してもらって,漢方の服用を続けました。

 

「少しずづでも食事から栄養をとらないといけないと思い頑張りましたが,この夏は限界でした。近くのかかりつけに行っても,身体がつらいからだけでは点滴はできないと言われ困っていました。」と打ち明けると,「仮に食事を十分にしても,それが100%栄養として取り入れられるわけではないでしょう? つらいときは,いつでも来なさい。我慢することはないですよ。」と言っていただきました。

 

 

漢方薬はどこで処方されたか

以前友人の紹介で行ったことのある,漢方薬処方をしてくれる内科医に行きました。10年位前のカルテが残っていました。がんの術後ほぼ1年であることを説明して,処方してもらいました。
大手術の後だったので,素人判断で市販の漢方を買わなくてよかったと思いました。

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の効果が出るまでの時間

お薬をいただいたその日は,点滴していたこともあり,服用後すぐに体が楽になりました。いままで真夏に濡れて重たい布団を背中に背負っているかのような倦怠感と重圧感がありましたが,久しぶりに気持ちも楽になりました。九月に入り,少し暑さも和らいできて,食欲も少し戻り,保水液などを時折とりながら,朝晩欠かさず服用しました。1日1日元気が出てきました。

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を続けた期間

処方されてから術後4年たった今でも服用しています。途中血液検査をして肝機能などもチェックしながら,続けています。

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の副作用

副作用などは全くありませんでした。

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を使用した費用

診察料は600円~1200円(検査や点滴などの時少し増える),投薬代2000円ほどです。

 

 

使用した漢方薬の名称の飲み方で工夫したこと、用法、味

朝晩二回,温かい白湯で飲んでいます。味は癖もなく,漢方薬としては味もそんなに漢方独特の味やにおいは弱いと思います。胃がないので,顆粒を袋のまますりこきなどでさらに押しつぶして,さらに細かい粉末にして飲んでいます。漢方は食間に服用と言いますが,朝,野菜のおかずとお味噌汁を飲んで,少ししてから朝の分を飲みます。薬を飲むだけでもおなかがいっぱいになるので。
夜は就寝前に飲みます。そのタイミングで飲むと,朝起きるのが楽です。

 

 

併用薬や併用した漢方薬

併用薬はありません。体力を補うためにすっぽんやマカの粉末とかを通販で時々飲んでいますが,まずいので続きません。黒にんにくを1日一粒とっています。

 

 

以前,「質の良い高麗人参を飲んでみようと思うがどうでしょうか。」と先生に相談しましたら,「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に人参が入っていますよ。」と言われました。成分も少し患者なりに知っておくべきかなと思いました。

 

 

 

使用した漢方薬の名称の全体的な感想

食べることそのものが苦痛で困難なので,補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は命綱のような気がしています。よく韓国ドラマ(時代劇)で,漢方の紙の包みを「補薬(健康のためにあらかじめ飲んでおくせんじ薬)といって扱っているのを見ます。

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)もそんな感じかなと思います。本当は,もっと漢方薬の専門家たくさんいて,同じ病でも体質,季節や体調に合わせて,微妙なさじ加減で成分を微調整したり,かえたりして飲むことができたらありがたいのになと思うことがあります。医院の先生は,「長く飲むと体質が変わりますからね。」とおっしゃるので,今後ほかの症状や病気がおこることがあっても,この漢方だけは長い付き合いになると思います。

この体験談は、実際に漢方を使用された方から寄せられた体験談です。詳しい効果に関しては、ご本人さんにしか分からない症状もあるため、寄せられた体験談をそのまま掲載してあります。(一般的に本や教科書に書いてある症状や検査や効果ではなく、使用された方の体験談です)。効果や安全性に関しては、本来は体験談よりも多数の患者さんに使用した統計の方が信頼度が高いとされ、体験談というのはそういう意味ではエビデンスレベルは低いものと一般的にされております。ただし、実際に友人とのお話などをきっかけに、病院を受診してというのは世間的にも多い流れかと思い、また読者さんからの興味もある話題と意見を寄せられたため、このたび掲載になりました。あくまで一人の体験談として留めておいていただき、効果や安全性を保証するものでは一切ないことをご承知ください。実際に漢方を使用される方は、必ず専門家の方への相談をお願いします