困っていた症状・病気、使用した漢方薬

私の父の漢方体験の話です。父は現在82歳(男性)です。

 

老人性鬱と認知症とパーキンソン病の疑いがあります。

 

使った漢方薬は「抑肝散」(よくかんさん):ツムラ54番です。

 

父の鬱症状に対して処方されましたが、効果はあったのかどうかはよく分からず、かつそのうち副作用が強く出てしまいました。

 

 

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番を使用するまで

父は今から2年前くらいから疲れやすくなり、昔はこまめに家のことも手伝ってくれたのですが、何もしたくなくなって、ほぼ一日中ソファーに寝転がって眠るようになりました。

 

実はその半年くらい前から謎の湿疹ができるようになり、それが全身にまで広がっていきました。大学病院の皮膚科に通いましたが、原因が分からないまま、ひたすらステロイド剤と保湿剤を塗る日々でした。

 

それに歳をとったため、趣味でやっていた畑仕事を辞め、また車を家の車庫のポールにぶつけたのをきっかけに運転も辞め、車も処分しました。

 

そのような多くのストレスがあったことも原因かもしれません。次第に鬱状態になっていきました。

 

話す内容は体の心配事と、「できない。」「だめだ。」「やりたくない。」そして「もう死んじゃいたい。」でした。

 

これは鬱になってしまったんだなぁと思いました。そこで皮膚科で通っていた大学病院の老年科に通い始めました。

 

 

まずそこでは鬱症状があるため抑肝散(よくかんさん)が出されました。西洋の薬をいきなり飲ませるのは私に抵抗があったため、漢方にしてみましょうとのことで出されました。

 

その後には、認知症のテスト、脳のCTと、脳の血流の検査を受けた結果、老人性鬱だけでなく、アルツハイマーもあると言われました。

漢方薬はどこで処方されたか

抑肝散は大学病院の老年科で出されました。

 

父の様子を話し焦燥感があると判断され、この薬が出されたと思われます。

 

この先生は漢方の専門医ではありません。

 

老人の症状全般を見ておられる先生ですが、どちらかというと内科の先生で、精神や認知症にはそれほど詳しくない先生だったかと思います。

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番の効果が出るまでの時間

アルツハイマーだと言われるまでの二か月間はこの抑肝散(よくかんさん)だけを飲んでいました。その後脳の検査結果が出てからはアルツハイマーの薬も合わせて飲むようになりました。

 

抑肝散(よくかんさん)で鬱状態がよくなったとか、精神が落ち着いたなどの効果があったとは感じられませんでした。

 

相変わらず「できない。」「こんなんじゃだめだ。」「もう死んじゃいたい。」の日々でした。

 

また飲食をしたがらず、料理をしていると「やめろ。やめろ。」「肉が生だ。生だ。」と言ってきますし、グリルも冷蔵庫もクーラーもみんな壊れていると言っていました。

 

 

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番を続けた期間

飲んだ期間は二か月ほどです。

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番の副作用

飲み始める前にはなかったことなのですが、飲んでから2週間くらいだったでしょうか。よだれが出るようになりました。

 

初めは本人が「よだれが出る。」言っているだけで、見た目には分かりませんでした。いけないことだったのですが私は「また大げさなことを言っているだけだ。」と思っていたのです。けれどもそのうち目に見えるようによだれが出てくるようになりました。

 

居眠りをしているとよだれがダラダラと止まらないくらいで、いつもタオルを首からかけていないといけないほどになりました。

 

今思えば、よだれは薬が合っていない証拠だったのですが、病院でもらったのだから、とそれでも飲ませ続けてしまいました。先生にもよだれの話はしましたが首をかしげるだけです。

 

二か月後、続けて出されたアルツハイマーの薬(アリセプト)も一緒に飲むようになったとき、今度は急激に足の動きが悪くなり、よちよち歩きになってしまいました。歩幅が極端に狭くなってしまったのです。

 

認知機能もおかしくなってしまって、生活すべてのことについて次にどうしたらいいのか自分では何も分からない状態になってしまいました。

 

今思うと「薬剤性のパーキンソン症状」になってしまったのだと私は思っています。

 

その後別の病院に移り、心臓のMIBG検査を受けました。これはレビー型認知症、パーキンソン病を調べる検査です。この検査での数値は正常値でしたので、よだれも歩幅が狭くなったのもやはり「薬剤性パーキンソニズム」だったと思われます。

 

 

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番を使用した費用

受診料と薬代で月額700円くらいです。

 

 

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番の飲み方で工夫したこと、味

特にありません。水で飲みました。

併用薬や併用した漢方薬

アリセプト(アルツハイマーの薬)

抑肝散(よくかんさん):ツムラ54番の全体的な感想

父にはこの抑肝散(よくかんさん)は合っていませんでした。漢方はゆっくり効いてくるものだと思って2か月間も長く飲ませてしまいました。

 

よだれが出るという変化があったのに、薬が合っていないせいだとすぐに気付けなかったのもかわいそうなことをしてしまいました。その後、父は要介護になりました。

 

抑肝散(よくかんさん)とアリセプトを中止し、最初の頃に比べればだいぶ状態は良くなってきました。認知機能も大分回復して色々なことが分かるようになってきました。足は相変わらず遅いですが、この1年半で筋力が衰えてしまったのもあります。

 

今も要介護状態です。

 

もちろんこれは父には合っていなかったという話ですので、体質によっては合う方や、この薬が役立つ方もたくさんいらっしゃると思います。

 

ですからまずは漢方に詳しい先生にお聞きして、また飲んでからのおかしな変化がないかどうかもよく観察することをお勧めいたします。