経絡とは、気と血の通り道で、身体の内である五臓六腑と外である頭や体幹、四、肢、体表を結んで、身体の隅々を巡り、身体のすべての機能を調整しています。

 

経絡の経は経脈のことです。この経脈というのは、「縦糸」を意味しています。経脈は、身体の縦方向に走っており、体のてっぺんから足に向けての方向に走る経路のことで、。人間の交感神経系に当たる部分を走っている気と血の通り道です。

 

絡は絡脈の事を指します。絡とは「つながる」とか「まとう」、などの意味があり絡脈も経脈と経脈をつなげています。

 

気と血は経絡を通り内臓、組織、筋肉、皮膚など体中を循環し栄養を与え、機能の調節をします。また各臓腑にある気も経絡を通って循環する為臓腑に異常があるときはその反応が経絡上に現れると考えられています。

 

このように身体の内と外を結ぶルートがあるので体の内部の異常を経絡上で把握して、鍼灸などで治療することが出来るのです。

 

経絡の機能

東洋医学では、このように体の中の組織や器官に血や気を行き渡らせるのが経絡の役割とされています。

 

内臓や筋肉、皮膚などあらゆる体の部分は、気と血が十分に循環することで健康に機能します。しかし、循環がうまくいかずに、血や気が留まったり不足したりすると、身体に変調が起こります。気や血が極端に不足すると死に至る事もあります。

 

 

経絡は各臓器がほかの臓器と補い合いバランスを保つための通路の役割を持ちます。また経絡の径脈には体の防御作用である衛気(えいき)という気が集まり外からの邪気の侵入を防いでいます。ここの防衛反応が上手くいかず、侵入を許すと、邪気(じゃき、悪い気)が内部に入って経絡でつながっている他の臓器をも痛めつけてしまいます。

 

経絡は体の表面ともつながっています。内部に異常があった時、体表部にも異常が現れ、発見することができます。また、体表部から作用させることも可能で、経絡や経絡上の径穴を用いて治療を施すことも出来ます。

 

 

施術の一例、美容鍼灸(びようしんきゅう)とは

美容鍼灸とは、中医学の理論を応用した美容スタイルで、昔からある専門分野の一つです。かつては中国の宮廷美容を含む美容の施術の一つでした。

 

美容鍼灸のしくみは、顔のツボに極細の鍼を使うことで顔の皮膚の表面に沢山の微細な傷を作りそこで起こる傷を治そうとする身体の防衛機能を利用して小じわやたるみ、くすみ、むくみなどを改善することを目的としています。

 

ストレスや長時間のパソコン作業などで起こる肩こりや不調を緩和するだけで顔の表情は良くなります。局所にはそのように働きかけを行い、そして全体の調和を取ります。美容鍼灸施術の効果を引き出すため、1回の治療に100~200本もの針を使います。

 

鍼の本数が増えれば施術に掛かる時間も長くなり、皮下出血や疼痛が生じる可能性も高くなります。ですから美容鍼灸の施術は、高度で特別なトレーニングを積んだ鍼灸師でなければ行えません。

 

美容鍼灸では、長さ15ミリ程度の細く短い針を「二指推鍼法」と言う技法によって針を刺していきます。二指推鍼法とは小さな針ををつまむ親指と示指の圧力だけで針を指していく方法です。美容鍼灸ではこの方法によって多くの鍼を効率的に顔に刺鍼出来ます